フコキサンチンの機能性と摂取方法
フコキサンチンとは褐藻やその他不等毛藻に存在する色素であり、非プロビダミンAのカロテノイドのことを指します。
葉緑体において、光合成の補助色素としての働きをもち、特に褐藻類ではカロテノイドの大部分がこれにあたります。
プログラムされた細胞死であるアポトーシスに深く関与していることが示唆されています。
フコキサンチンはしばしば粘質多糖類であるフコイダンと共に議論されることが多いですが、フコイダンに含まれる色素がこれにあたります。
原材料である褐藻類に1%程度しか含まれないフコイダンの、さらに1%しか含まれない色素であるため、非常に希少価値の高い物質です。
脂溶性であるカロテノイド色素であるのに対して、フコイダンは水溶性であり、それぞれが異なる形で機能性を保有しています。
フコキサンチンの弱点としては、抽出後の純粋な物質は安定性が極めて低いことが挙げられ、抽出物の製品化や実用化が難しいのが現状です。
しかし、試験管レベルでは非常に強い機能性をもつことも明らかになっており、今後の更なる研究が期待されている物質であります。
フコイダンと結合した状態では安定した状態での摂取、吸収が可能であると考えられており、微量であってもフコイダンと併せて摂ることがその機能性を発揮させる可能性が最も高いのではないかとされています。
現時点では未知の部分が多い物質ではありますが、フコイダンとともに、期待の物質として捉えることができます。